徳島県神山町にはファミリー層から高齢者、恋人同士、大学のサークル仲間と幅広い年齢層の人が安く1日中遊べるお勧めの公園があります。
およそ200種類、約113,000本もの木が植えられた、ぜひ挑戦してほしいターザンの森というアスレチックがあります。難易度が高め、けれども充実した達成感が得られるアスレチックです。
今回は神山森林公園についてご紹介します。
阿波の民話とアスレチックの融合
徳島県名西郡神山町に徳島県立神山森林公園があります。西龍王山南側の豊かな自然を利用し1988年７月につくられました。敷地内の広さは約281万平方メートル、展望台、生垣迷路、バーベキュー施設、アスレチックといった23個もの施設を持つ広大な公園です。4月になると園内には3,000本もの桜が咲き乱れる花の名所でもあります。小さな子供連れの家族から、若者、高齢者と幅広い年齢の人たちが利用しやすいよう、園内には休憩所、トイレ、おむつ替えベッドの設置、車いすの貸し出しといった準備が整っています。観光客や学校の社会科見学などで利用されることもあり、大型バス１０台、普通車２５０台が駐車できる駐車場も完備、徳島駅から車で来園した場合約40分の距離です。
神山森林公園には、徳島県の地方に古くから伝わる民話をもとにつくられたアスレチックコースターザンの森があります。2部構成になっており、1つ目が１番から20番までのアスレチックからなる「石屋が一番」というコースです。これは、毎日の仕事にうんざりした石屋が神様に一番偉いものにしてほしいと頼むというお話。アスレチックの各案内板には、詳しいストーリーが表示されています。
アスレチックコースは、阿波への道筋をイメージしたコースがつくられており、石や木で組まれたでこぼこ道を渡ったり潜り抜けたりして進んでいきます。ターザンの森というだけあり、長距離のターザンもあります。最初は簡単なのですが、進むにつれ難しくなっていきます。
2つ目のコースは「仁王とがまん」のコースです。21番目から40番目のアスレチックが体験できます。これは、阿波に住んでいた日本一強い男の仁王が、インドにいるがまんという男に力比べの勝負を挑みに行くという民話をもとにしています。お話からイメージされたコースが木やロープを組み合わせてつくられています。ロープを使って腕力のみで高いところへ登ったり、木で組まれた長距離のトンネルを四つん這いになって潜り抜けたり、ロープを怠け者のような姿勢でぶら下がりながら進んだり、全身を使わないとクリアできません。全コースとも無料で遊べ、頭と体を存分に使うアスレチックはどれも難易度が高くやりがいがあります。小学校高学年以上にお勧めです。
バーベキューに水遊びと施設が充実！
神山森林公園にはバーべキュー施設があります。事前予約が必要ですが、施設は無料で使用できます。焼き網、鉄板といった調理器具の貸し出しも無料です。かまどは屋内に10基、屋外に4基、テーブルとイスのセットが8基、水道完備で炊事場も広々としています。炭と食材だけ持ち込めばバーベキューが楽しめる充実した施設です。石窯でピザづくりを楽しむ人もいます。施設利用期間は3月1日から11月30日、利用時間は9時から16時となっています。
公園の一角には子供たちが水遊びできる水遊びの広場もあります。岩場を利用し、小さな滝で流れがつくられ、幼稚園児が夏、水遊びをするにはちょうどいい深さです。夏、子供が思う存分体を動かすには、こちらがお勧めです。
四季折々のイベント満載
神山森林公園では年間を通して四季折々に合わせたイベントを行っています。たとえば春には小学生以下と保護者を対象にカブトムシの幼虫の生態や飼育方法を学び、実際に幼虫を持ち帰って飼育してもらうといったものがあります。また、中学生以上を対象に公園内の植物を利用したコケ玉作り、夏にはスズムシ教室や神山杉をつかった工作教室、秋には落ち葉を集めて焼き芋を焼こうといった企画も好評です。中学生以上を対象に梅や稲わらを使った門松づくりなどもあります。
対象年齢はイベントにより小学生から大人まで、費用も無料のものから数千円で体験できるものまであります。イベントは日時や参加募集期間、参加可能人数、対象者などが決まっているので、気になるイベントがある場合は、事前に確認してください。
アスレチックで存分に体を動かしに！
子供は思いっきり体を動かしに、大人は鈍ってしまった体の活性化のために神山森林公園は最適です。
40ものコースがあり、難易度も高めのアスレチックに挑戦しに訪れてみませんか。緑豊かな自然を存分に感じながら過ごす1日は、日常をすっかり忘れさせてくれ、心も体もリフレッシュできること間違いありません。家族やカップル、友達と充実した1日が過ごせます。
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