電動キックボードで逮捕・書類送検される報道が増え、いざ運転する際はどんな免許が必要なのか疑問に思ったり、不安を感じたりしていませんか。
電動キックボードは確かに免許が必要で、その他ヘルメットの着用など、守るべき点がいくつもあります。
この記事では電動キックボードにおいて覚えておきたい知識を、運転したことの無い方に向けて、できるかぎり簡潔にまとめています。
電動キックボードで捕まったって?
2021年5月に大阪府で、電動キックボードを無免許で運転した男が逮捕される事件がありました。
無免許かつ飲酒運転をして道路交通法違反に問われる内容であったため、報道された際は大きな社会的問題となったのです。同様の事件はその後も続き、福岡県にて2021年8月上旬に無免許かつ飲酒運転で男が逮捕されました。
8月下旬には東京都で、キックボードを運転中、信号無視をした上にタクシーと追突し、乗客にケガを負わせたとして女性店員が書類送検されています。
無免許運転での傷害事件であったため、こちらも大きな注目を集める報道となりました。
電動キックボードの免許は?
電動キックボード運転の際に免許は必要となっていますが、電動キックボード専用の免許があるわけではありません。なぜなら原動機付自転車(原付)を運転する場合と同じ扱いをされているためです。
原動機付自転車免許、もしくは普通自動車免許などの、原付を運転できる免許は必須となっています。
2021年4月に「電動キックボードに係る産業力強化法に基づく特例措置」が施行されたため、以降は無免許で電動キックボードを運転すると、処罰の対象となりました。
電動キックボードの違反行為は?
電動キックボードによる違反は、特例措置の施行以来増加しており、多くの人がこれを認知していないことが理由に挙げられます。
まず電動キックボードにはミラー、ライト、ナンバープレートなどを装着する必要があるのです。原動機(つまり電動機)が0.6kw以下のキックボードであれば、装着しなればなりません。
さらに自賠責保険(もしくは自賠責共済)に加入していなければ、免許の有無に関わらず運転することは不可能となっています。
基本的に原付を運転する際の状況と同じです。これらをクリアしていなければ違反行為となり、罰則が科されることになります。
電動キックボードのヘルメット着用は?
電動キックボードを運転する際にヘルメット着用は必須です。やはり原付と同じ扱いであるため、ヘルメットを着用していないと処罰の対象となります。
ただし渋谷区・新宿区などの一部エリアではヘルメット着用の必要なし(任意)での、実証実験が開始となりました。
通常、電動キックボードは原付扱いになりますが、このエリア内では小型特殊自動車として扱われます。ただし、指定シェアサービスの機体のみが対象となっている点には注意が必要です。
そのほか、兵庫県の一部エリアでシェアサービス実証実験が開始されており、この動きは全国に広がっていくと見られています。
電動キックボードは公道走行可能なの?
電動キックボードは先述したように、決められた機体で、保険加入かつ免許所持していれば公道走行可能です。
ただし走行できるのは車道のみで、歩道もしくは自転車専用レーンを走行することはできません。歩道を進む場合は、機体を押して歩くことになり、その際にもヘルメット着用は必要です。
電動キックボードは自転車と同等かそれ以上の速度が出るため、歩道を運転することは大変危険であり、また車道においても二段階右折など気を付けるべき点があります。
原付・電動スクーターを運転する際と同じように、速度の出る乗り物を運転している自覚を持っていくことが大切です。
まとめ・電動キックボード利用の際は知識を持って運転を
電動キックボードは気軽に運転できる乗り物であり、自転車やバイクとも違う、新しい乗り物の選択肢として注目を集めています。
都心や観光地ではすでにシェアサービスが進んでおり、これからは社会的に必要とされることも増えると予想されているのです。
しかし無免許運転や飲酒運転などの違反行為も続出しており、これからはしっかりと知識を持って運転することが、多くの人に求められています。
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