例年行われている京都の清水寺の夜桜ライトアップ。
有名な桧舞台や本堂、三重塔などの歴史ある建物が美しく輝き、清水寺から放たれた御仏の慈悲を表すという一条の青い光が京都市内に向かって伸びる様はフォトジェニックで、一度は見たいという方も多いでしょう。
残念ながらコロナの影響で、今年4月に予定されていた夜桜ライトアップは中止になってしまいましたが、次に見られるチャンスはいつなのでしょうか。
清水寺ってそもそもどんなお寺?どこにあるの?
今年の春のライトアップは中止になってしまった清水寺ですが、そもそもどんなお寺でどこにあるのでしょうか。
清水寺は8世紀終わりころに創建された大変古いお寺です。境内には、国宝や重要文化財を含む30以上もの伽藍や碑が立ち並んでいます。
一生に一度というような難しいことに思い切ってチャレンジすることを「清水の舞台から飛び降りるつもりで」と表現しますが、清水寺の本堂は山の斜面からせり出すような形で建てられており、高さは約12メートル、4階建てのビルほどもあります。
本堂の上部は舞台のようになっており、本来は能や歌舞伎などを奉納するための場所ですが、江戸時代を中心に、ここから飛び降りて助かれば願いが叶うとか、極楽浄土に行けるといった迷信が盛んになったことから、そこから転じて「清水の舞台から飛び降りるつもりで」ということわざが生まれたと言われています。
この有名なお寺京都市の北東方面にあり、京都駅からはバスに乗って五条坂停留所で下車、徒歩10分ほどでアクセスすることができます。
清水寺ライトアップの見どころは?
清水寺ライトアップの見どころはやはり何と言っても本堂の舞台ですが、清水寺には他にも見ごたえのある歴史的建築物があります。
清水寺の入り口に聳える大きな朱塗りの仁王門は、両脇に鎌倉時代の作と言われる京都最大級の仁王像を配した威厳のある門ですが、こちらも美しくライトアップされます。
また、境内には高さ30メートルを超える、こちらも京都最大級の三重塔があり、ライトを受けて夜空に神々しく聳え立つ姿が印象的です。
ご本堂からは本尊の慈悲を表すとされる青い光が京都市内に向かって伸び、京都の風物詩の一つとなっています。
加えて、建物だけではなく春には桜、秋には紅葉といった自然の美もあわせて楽しむことができるのですが、今年の夜桜ライトアップは中止になりました。
次のチャンスはいつなの?見逃せないポイントは?
では、次に清水寺のライトアップが見られるチャンスはいつなのでしょうか。
清水寺では年に3回特別夜間拝観のチャンスがあり、次はお盆の時期である2021年8月14日から16日にかけて行われる予定です。
春の時期における桜、秋の特別拝観での紅葉に比べると、自然の美を楽しむという観点では夏のライトアップは一歩劣るかもしれませんが、この時期にしか味わえない特別な魅力があります。
一つ目は、清水寺では「千日詣り」と言われる行事が行われており、一日お参りしただけで千日間お参りしたのと同じだけのご利益が得られるとされてます。
一日のお参りで千日間分のご利益が得られるなら、このチャンスを逃すのはもったいないでしょう。
もう一つは、8月16日に限ってですが、「五山の送り火」という行事と重なっているため、清水寺からも眺めることができます。
ライトアップされた清水寺だけでも十分にフォトジェニックですが、京都市全体をとりまくスペシャルイベントを合わせて見ることができるのですから、とてもお得な機会と言えるでしょう。
夏も中止なんてことにならないように、日常の感染防止対策を徹底して、夏が来るのを待ちましょう。
清水寺ライトアップを楽しもう
昼に行っても見ごたえがある清水寺ですが、夜にライトアップされた姿は一層美しく幻想的です。
コロナで先が見えにくい世の中ですが、ソーシャルディスタンスには気を付けつつ、美しいライトアップが見られるのを楽しみにしておきましょう。
せっかくですから、ご自身の幸せとコロナ退散を清水寺でお祈りしてみるのも良いでしょう。
コメント