日差しの強い季節や暑い日に、庭やベランダに日除けがあったらいいなと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
庭があれば、暑い日には小さな子どもをビニールプールで遊ばせたり、休みの日にはバーベキューをすることもできますが、日除けがないと日焼けが気になってしまいます。
実は日除けは業者に依頼しなくても、簡単に自作できます。ここでは、自分で日除けを作る方法について解説します。
昔から使われてきた日除け
日除けは室内に太陽光が直接入ってこないように、住宅の外壁などに取り付ける簡易的な屋根や覆いのことを指します。
日本の家屋で昔から使われてきたよしずやすだれも日除けの一種で、夏の暑さをやわらげて快適に室内で過ごすための先人の知恵だと言えます。
よしずはよしという植物の茎を編んだ日除けで、直射日光を防止するように軒下や窓に直接立てかけて使います。通気性がありますので、よしずに水をかけておくと室内に入る外気温が下がり、快適に過ごせます。
すだれは細い竹を編んだ日除けで、窓の外か内側に上から吊るして使用します。よしずもすだれもホームセンターなどでリーズナブルな価格で気軽に購入できる上、立てかけたり吊るしたりするだけで和の風情を演出でき、天然素材で見た目も涼やかですので、現在でも人気があります。
日除けの種類にはどんなものがあるの?
よしずやすだれ以外に、庭の日除け用としてタープやオーニングもあります。
タープは必要な時に設営するタイプの日除けで、オーニングは壁に取り付けた日除けです。タープといえば、キャンプなどのアウトドアで使われるテントをイメージする人も多いかもしれませんが、もちろん日除けとして庭で使用することもできます。
耐水性や遮光性に優れたタープを使えば、日差しをカットできますし、多少の雨が降ってもタープが雨除けにもなります。
オーニングは英語で日除けや雨覆いを意味する単語ですが、日本では開閉ができるテントを指すことが一般的です。屋根から垂直方向に下げるスクリーンタイプのものは、日除けだけでなく、庭やベランダの目隠しにもなりますので、子どもがビニールプールで遊んでいる姿を外から見られたくない場合にも最適です。
また、壁付けタイプはハンドルやスイッチでオーニングを広げることで、庭やウッドデッキにくつろげるアウトドア空間を作ることができます。
どんな商品を選べばいい?
タープには、大きな布をロープやペグを使って設営するタイプのものとワンタッチで組み立てられるテントタイプのものがあります。自分で設営するタイプの方がコンパクトに収納できるでしょう。
庭にタープを設置する場合には、日光を遮る向きや人目を遮れる方向を確認して設置します。また、タープを購入する時には素材を確認することをおすすめします。
ポリエステル製のタープは軽いので、持ち運びに便利です。水に濡れてもすぐに乾くという特徴もあります。
コットン製のタープは遮光性も難燃性も高いことから、庭でバーベキューをする際の日除けとして使うならコットン製が安心です。そのほか、両方を混合したポリコットン素材もあります。
本格的なオーニングを自作するには、オーニング本体と壁に取り付けるための金具が必要ですが、軒先があれば、軒先と地面の間に突っ張り棒を立てて固定すれば、壁に穴を開けずに簡単に設置できます。
また、ホームセンターなどではスチール製のフレームを組み立てて布をかぶせるタイプのオーニングも販売されています。軒先や屋根から取り付けるのか、庭に独立して設置したいのかによっても選ぶ商品は変わってきます。
自作の日除けは実は簡単にできる!
晴れている日は屋外に出たくなりますが、日差しが気になります。
日除けがあれば、「庭でティータイムやバーベキューを楽しみたい」「子どもを遊ばせたい」といった願いも叶うでしょう。必要な時だけ設置するタイプのタープも、見た目がおしゃれなオーニングも簡単に組み立てられる商品がたくさんあります。
庭の広さやどこに設置したいのかによって、適切な商品を選びましょう。
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