華やかな衣装に身を包んだ雛人形は、女の子の憧れでもあります。
そんな様々な雛人形が集まるお祭りとして知られているのが、徳島県勝浦郡勝浦町で行われている「ビッグひな祭り」です。
町に飾られる雛人形が豪華で、観光名所に色とりどりの雛人形が飾られるのが魅力です。
そこで勝浦町の春の風物詩となっている「ビッグひな祭り」について紹介します。
徳島のビッグひな祭りとは?
ビッグひな祭りは、徳島県勝浦郡勝浦町で毎年行われているお祭りです。2月から3月に開催されるイベントで、巨大なひな壇に雛人形が並べられます。メイン会場は徳島県勝浦郡勝浦町生名の人形文化交流館ですが、町中の色々なスポットにもたくさんの雛人形が飾られます。会場内の雛人形の数は約3万体で、人形のほとんどは日本全国から集められた雛人形です。
昭和63年からスタートしたこのお祭りは、春の訪れを知らせるイベントとして地元の人たちに親しまれています。家庭で不要になった雛人形を集め、供養しようという思いから始りました。リオデジャネイロオリンピックでも飾られたことがある、徳島のビッグイベントです。同じ地名である千葉県の勝浦市や和歌山県の勝浦町とタッグを組み、各地で雛人形のイベントが行われています。主催者はビッグひな祭り実行委員会とNPO法人阿波勝浦井戸端塾で、約1ヶ月の長期間開催されるのが特徴です。勝浦町の坂本エリアでもイベントが開催されていて、町のあちこちで個性的な雛人形に出会えます。
アクセスは徳島駅前から徳島バス勝浦線に乗車し、「人形文化交流館前」で降ります。徳島市からは車で30分、阿南市からは車で25分です。イベント開催期間は混雑することもあるので早めに出発したり、駐車場をあらかじめ確保したりしておきましょう。
イベントの見どころ
お祭りの一番の見どころは、全国各地から集められた雛人形です。会場の中央には高さ約8メートルの百段にのぼるひな壇があり、ところ狭しと人形が飾られている姿は必見です。全国から寄付で集められた雛人形は一体一体顔やデザインが違い、一つ一つに個性があります。じっくり顔を見て観察したり、華やかな衣装を見比べたりするのも楽しいです。
メイン会場である人形文化交流館の他にも雛人形が飾られている場所はいくつかあり、観光スポット巡りをしながら参加することが出来ます。人気の会場は覚翁寺山門前や遠見岬神社です。特に遠見岬神社では60段の階段に、ぎっちりと雛人形が展示されます。約1500体の人形が並んでいる様子は、圧倒されるほどです。夜になるとライトアップされ、幻想的な景色が広がります。静かな夜に佇む雛人形は気品に溢れ、日本古来の奥ゆかしさを感じ取れます。
イベント開催期間は出店があったり、歩行者天国になったりと歩いているだけでも楽しい気分にさせてくれるのもビッグひな祭りならではの楽しみです。子供たちによる可愛らしいパレードもあり、町中が賑やかになります。
雛人形の寄付のやり方や注意点
ビッグひな祭りでは、全国各地から不要になった雛人形を受け入れています。供養を実施して、イベントで飾られる仕組みです。寄付の対象となるのは雛人形と日本人形で、付属のガラスケースや小物、屏風やひな壇も含めて受け付けています。
毎年受け付けているのは2日間のみで、期限を過ぎたものは受け取れません。現地に直接足を運んで寄付をするか、郵送で送ります。費用は人形の大きさや量にかかわらず、500円の一律です。日程は毎年イベントの特設ホームページなどでお知らせがあります。
平安時代にタイムスリップした気分に
町全体が雛人形一色になる珍しいイベントで、全国各地から観光客が訪れる人気のひな祭りです。華やかで豪華なたくさんの雛人形が飾られている様子は、平安時代に迷い込んだような気分にさせてくれます。
地元の有志たちが毎日飾り付けを行い、訪れる人たちを楽しませてくれます。一度は訪れてみたい、徳島のイベントの一つです。
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